校長自らが担任を務める革新的教育への挑戦 スーパーフロンティアコース創設の舞台裏

この春、興南中学では東京大学・京都大学など県外難関大学の現役合格を目指す「スーパーフロンティアコース」を創設。かつては沖縄県の教育長として開邦・球陽中学の開校を担い、県内の教育改革を牽引してきた諸見里氏が興南学園の校長に就任して3年、新たな挑戦が始まりました。
諸見里校長、クラス担任に
|スーパーフロンティアコース新設のきっかけは何ですか?
諸見里「授業料無償化の話が出てきたことが大きなきっかけでした。これは私立と公立の競争環境を大きく変える要因だと感じたのです。県立高校も授業料が無償化になったら、さらに競争が激化すると思っていましたが、私立も同様だということが分かったので、これはチャンスだと思いました。それで、これまで色々準備していた構想を先生方にぶつけて、3ヶ月間に渡り大議論を交わしました。」
|校長自らが担任を務めるということで、反響はいかがでしたか?
諸見里「スーパーフロンティアコースを作ったということが第一弾の衝撃で、校長が担任をするというのが究極の衝撃だったようで、新聞に取り上げていただくなどかなりインパクトを与えられたのではと思います。私の知る限り、全国でも例は少なく、特に県の教育長経験者がやっているケースはないと思います。その結果、学校説明会では、これまで体育館の6割程度だった参加者が、今回は体育館をめいっぱい使っても足りないほどになりました。」
|このコースの特徴的な取り組みについて教えてください。
諸見里「このコースの特徴は、充実した学習時間の確保です。公立中学校は6校時制(50分×6コマ)で、1日300分の授業時間ですが、興南中では7校時制(50分×7コマ)の授業を実施しており、1日350分の授業時間があります。さらに、スーパーフロンティアコースでは週2回、70分の特別講座(8校時)を実施しています。これによって、公立中よりも1週間で約390分、つまり約6時間30分多く学習時間を確保しています。この十分な学習時間を活かし、中学校段階から先取り学習に取り組めることが大きな特徴です。」
|東大を目指すということの意味について教えてください。
諸見里「トップを目指すと打ち出すことで、1人でも2人でも東大を本気で目指す生徒を生み出すことが勝負なのです。すると、それについていこうという生徒が何名か出てくるので、クラス全体のレベルが上がります。まずは、本気でトップを目指そうとする子たちが出てくるような空気を作り出します。」
「目指せ東大!」のキャッチフレーズに惹かれて
|スーパーフロンティアコースを目指したきっかけは?
野原「僕が中学受験をして興南のスーパーフロンティアコースを目指したのは、募集要項やテレビCMの『目指せ東大!』に惹かれたから。これまで東大は遠い存在でしたが、興南中学のスーパーフロンティアコースで東大を目指したいと強く思い、入学を決めました。」
比嘉「私は興南にいとこがいて興南の話を良く聞いていたので、以前から親近感を覚えていたのですが、興南祭での先輩達の楽しそうな雰囲気を感じて、私もここで楽しく過ごしたいと思って興南に決めました。」
|入学して1か月経ちますが、印象を聞かせてください。
野原「小学生の頃と違って、ゼロ校時から6校時まであるので朝が早くて終わるのが遅く、最初は疲れて大変でした。でも友達が増えて生活リズムにも慣れてきたら、段々学校生活が楽しくなってきました。
授業に関して、他校に比べて確かに進度は早いみたいですが、先生の教え方がすごく分かりやすいので、問題なくやっていけています。講座は70分と長いですが、自分の将来に繋がっていると考えたら頑張れます。好きな教科は社会。世界のことや日本の事を学ぶと視野が広がるように感じます。
また、担任が校長先生という事に最初は驚きましたが、いつも笑顔で優しく、諸見里校長は何事も1番を目指す先生です。給食を取りに行くのも1番(笑)。授業が終わったら皆で協力して1番に給食を取りに行って食べましょうと日々声かけをしてくれて、クラスの結束が強まった気がします。」
比嘉「中学では教科ごとに先生が変わるので専門的により深く学ぶことができるのが楽しいです。
印象深かったのは、入学して2日目にあった石川青少年の家での宿泊研修。雨で足が滑る中、クラスメイトと声を掛け合いながら協力して石川岳に登ったり、苦手な人・得意な人がいる中で試行錯誤しながら大縄跳びを飛んだりと、初めて関わる人同士で協力して物事を成し遂げたことはすごくいい経験になり、クラスメイトとの仲を深めることができました」
|今後の目標や将来の夢を聞かせてください。
野原「父が税理士事務所を経営しているので、自分も将来公認会計士や税理士になるため東大か一橋大に進学したいと考えています。現在高校2年の兄も東大を目指して模試を受けたりしているので、兄弟で東大に行けるよう頑張ります。興南生なので文武両道で、小学校から続けているクラブチームでのサッカーも塾も続けながら、色々なことに挑戦したいです。テストの点数が悪くても一喜一憂せず、先生の助言も参考にしながらこれからの成長に向けて頑張っていきます。」
比嘉「大学受験など、先のことはまだ正直考えていないので、まずは中学校最初の定期テストでいい成績を残して次に繋げられるよう頑張ります。塾に通っていない分、小学校から続けているピアノも学校の勉強も、普段からメリハリをつけて取り組んでいきたいです。」
EVENT告知
6月オンライン学校説明会
7月興南祭
8月学校説明会※外部施設予定
詳しくは興南学園HPからご確認ください。
KOBUNKAN ACT(弘文館進学ゼミアクト)
那覇市首里儀保町4-37-1 弘文館ビル
tel: 098-911-1867
【公式サイト】http://kact.jp/